コーヒーにカフェインが含まれているのは良く知られていますね。
でもカフェイン中毒となると「なにそれ!怖い~」と思う人もいるかもしれません。
でも怖いからと避けて通るより、きちんと理解しておく方がかえって安心です。
今日はカフェイン中毒の種類やきつい症状の頭痛・めまい・動悸について、さらにその原因はストレスなのか?など掘り下げていきたいと思います。
カフェイン中毒とは
カフェイン中毒だなんて穏やかならぬ言葉ですが、いったいどういう事をいうのでしょうか?
中毒という言葉はテレビやラジオなどのメディアを通して聞いたことがあると思います。
毒性のある物質がたくさん体内に入ったことにより機能障害を起こすことです。
食物には微量の毒性を含むものがあります。
カフェイン中毒とは、カフェインの摂りすぎのためにおこる中毒のことです。
カフェインにも少なからず毒性があるということですね。
コーヒー以外にもココア・紅茶・お茶・チョコレートなどに含まれますが、最近では眠気防止の錠剤・栄養ドリンク・エナジードリンクなども注目を浴びています
カフェイン中毒の種類
カフェイン中毒には慢性と急性の2種類があります。
まず急性カフェイン中毒は、
短時間にたくさんのカフェインを体に取り込むことによって発症します。
具体的には3時間以内に17mg/kg以上のカフェインを摂ると中毒症状が現れると言われています。
これは体重1kg当たりの数字ですので、例えば体重50kgなら850㎎のカフェインということで、平たく言うと、3時間以内にコーヒーでしたらだいたい8杯以上のコーヒーを飲むと危ないということになるんです。
これは目安で、個人差や体調にもよります。
もうひとつの慢性カフェイン中毒はカフェイン依存症ともいわれています。
コーヒーとかカフェインの含まれる飲み物を日常的に飲み続けて知らず知らずのうちに中毒症状が現れるというケースが多いです。
コーヒーや紅茶などがないとイライラして落ち着かない…などの症状が出ていたら、怪しいと思ってください。
カフェインはタバコやお酒よりも依存度が低いので、5日間くらい我慢するとカフェインが抜けると言われています。
カフェイン中毒の症状
カフェイン中毒の症状はどんなでしょうか?
突然そんな症状に見回られたら動転しちゃいますが、あらかじめ知っていればひどくなる前に対処できます。
初期症状として、頭痛・めまい・動悸・食欲不振・嘔吐などが挙げられます。
そのうえ、イライラして具合が悪いのにじっと横になっていられないほど興奮してしまう。
激しい吐き気・嘔吐。
心臓がどきどきして震えもある。
こんな症状が現れたら急いで病院に行った方がいいでしょう。
カフェイン中毒は20~30代の若い世代が多く、どちらかというと男性の方が多いそうです。
ですが、なんと子供や女性も増加の傾向にあるそうです。
カフェイン中毒の初期症状である頭痛・めまい・動悸について詳しく見て行きましょう。
頭痛
カフェイン中毒の代表的な症状に頭痛があります。
人によっては締め付けられるようなキツイ症状の出る場合もあるようです。
いつもカフェインの含まれる飲み物を摂っていると頭痛が起きやすくなります。
カフェインの脳血管収縮作用で、頭痛は一時的に楽になるといわれていますが、その反動で時間がたつと痛みが増してしまうことがあるようです。
突然今日はコーヒーを飲まなかった…なんていうときに起こりやすいようですよ。
反作用のせいなので、しばらく我慢してカフェインを抜けばおさまる場合が多いですが、少しずつカフェインの量を減らしていくという方法もあります。
めまい
コーヒーなどカフェインを多く含んだ飲み物を摂って、数十分~数時間後にめまいを感じることがあります。
カフェインが体内に入ると、血流によって運ばれて30分程度で脳まで到達すると言われています。
そのカフェインの働きで、自律神経が活発になり交感神経が刺激されます。
カフェインの量が多すぎると自律神経のバランスが崩れうまく働かないために、めまいを引き起こすようです。
その他にも眠気やだるさを感じたり、人によっては精神的にイライラしたり、不安になったり、落ち込んだリと言った症状が現れる人もいます。
ひどいめまいは立っていられなくて不安になりますが、静かに呼吸を整えてじっとしていると、たいていは良くなります。
また、両手をぐっと握るのも良いと言われています。
動悸
胸がどきどきして息苦しい状態を動悸と言います。
カフェインの摂りすぎによって、この動悸の症状が現れることがあります。
カフェインの効果の一つに強心作用という働きがあり、体内の心拍数を穏やかにする働き(アデノシン)を抑制します。
カフェインの摂りすぎが強心作用の効果過剰となって動悸の症状が現れることがあります。
一緒に冷や汗やイライラ感・焦燥感も重なる場合があり、ひどくなるとパニックや幻聴・幻覚など精神障害にいたります。
空腹時にはカフェインの吸収が急激に働くため、動悸が起こりやすいようです。
あわてずにカフェインを薄めるため水や白湯をゆっくり飲む事や深呼吸をして落ち着くようにしましょう。
原因
カフェイン中毒の原因はいったいどこにあるでしょうか?
ストレスからともいえるでしょう。
カフェインの期待されている効果として、眠気防止だったり集中力を高めたりという脳の神経細胞を刺激する作用があります。
その効果を利用して、体は休みたがっているのにもう少し頑張っちゃおうとします。
元気の前借。
借金のようなものですね。
すぐに返せればいいのですが、さらに頑張らなくちゃ!という状況が続いてもっとたくさんのカフェインを摂り込んでしまう。
自分のパフォーマンスをアップさせるには役立つかもしれませんが、体が悲鳴を上げていても脳が興奮状態でブレーキがかけられません。
カフェインをたくさん必要とする人の厳しい状況も問題ではないかと思われます。
ハードな現実は変えられなくても、カフェイン中毒のシステムを知っていれば事前にコントロールできますね。
あとがき
カフェインは摂りすぎると中毒症状が現れますが、その摂取量には個人差・体調にもよるみたいです。
自分の適量を知っておくといいですね。
中毒症状がどんなものか知っておくことによって、その兆しが現れたら、デカフェとかをうまく利用して体内からカフェインを抜くようにしましょう。
コーヒー以外にもエナジードリンクや錠剤などカフェイン含有量の多いものも最近出回っていますので総摂取量に注意が必要です。
特に子供はそういうことを知りませんから~
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