アトピー性皮膚炎~症状や原因と治療について~

 

アトピー性皮膚炎は、生後2、3ヶ月頃から症状が現れる子もいます。

子供の皮膚病の大半を占めるものですが、最近の食生活や住環境の変化で患者数の増加は勢いを増しています。

 

 

症状

アトピー性皮膚炎の主な症状は、かゆみを伴う湿疹です。

乳幼児だと顔、頭、耳にできることが多く、その後範囲は幼児期にかけて体の下の方(体幹や手足)に現れるようになり、思春期、成人期には全身へと変化していきます。

乳幼児期は湿疹を掻くことで滲出液と言われるものが出てジクジクしたり、そこが乾くとかさぶたになったりします。

乳児の20%が発症しますが、思春期前後には大半が治ります。

治らなかった場合や成人以降に発症した場合は症状が繰り返されます。

思春期以降は肌が全体的にカサカサと乾燥した状態でかゆみも強くなります

夏の暑い時期は症状が和らぎますが、冬の乾燥した季節になると症状が悪化することが多いです。

首の回りや関節の裏は黒ずんだり、皮膚が厚くなったりしてかゆみが特に強く出ます。

重症の場合には全身の皮膚が真っ赤になってしまうこともあります。

 

 

原因

アトピー性皮膚炎の原因やメカニズムについてはいろいろな考え方があり、決定的なものがありません。

理由としては体質的に汗やあか、衣類の刺激からハウスダスト、食べ物、温熱、ストレスなど様々なことに反応してしまうと、原因の特定が困難になるからです

でも明らかなアレルゲンがわかる場合にはそれを取り除くことで症状が劇的に良くなることがあるので、アレルギー検査を行うことは重要です

ただ陽性反応が出たからと言って、必ずそれが原因とは限りません。

乳児期の食物アレルギー検査でも、陽性が出た食べ物を食べると必ず症状が出るとは限らないのです。

あくまでも検査結果は目安として、どんな時に症状が悪化するのか日々の体の観察が大切になります。

 

 

治療

アトピー性皮膚炎の治療はとにかくかゆみを抑えることが第一

かゆくて皮膚を掻くとそれがまた刺激となり、症状が悪化する悪循環になるからです。

薬は飲み薬、塗り薬とあります。

飲み薬の場合は主に抗アレルギー薬を長期的に服薬し、症状がひどいときには抗ヒスタミン薬を飲みます。

ただ抗ヒスタミン薬は眠気などの副作用があり、長期的に飲むと効果が薄れることがあるので、あくまでも症状が悪化した時に短期間だけ飲むのが一般的です。

 

塗り薬は、皮膚を乾燥させない保湿剤(ワセリン)や、炎症がひどいところにはステロイド剤を使用して治療を行います。

ステロイドの薬は効果や作用の違いが段階的にあります。

副作用のリスクを減らして効果を得ることができる為、体の部位や症状によって使い分けます。

またタクロリムス軟膏と言って、免疫抑制効果のある塗り薬もあります。

アトピー性皮膚炎は長期に渡る根気強い治療が必要です。

薬についても副作用など医師と良く相談し、十分に説明を聞いて慎重に使用されることをお勧めます。

 

 

アトピー性皮膚炎は赤ちゃんの場合、アレルギー体質の一番初めの疾患として現れることが多く、気管支喘息やアレルギー性鼻炎へと進むこともあるので、家族が症状の観察や生活の改善をすることがとても大切になります。

小児科や皮膚科で治療方針が多少違ったりすることもあるので、医師との相談も重要です。

治療は時間がかかり、精神的にも辛くなってしまうことがありますが、長い目で見て希望を持ちながら、病気と付き合っていく気持ちがあると良いですね。

生活の改善も必要になるので、家族の支え合いがより前向きな治療へとつながっていきます。

 

 

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